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- 第46回日本病院薬剤師会近畿学術大会共催セミナー
開催報告


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この度は第46回日本病院薬剤師会近畿学術大会にご参加いただき、ありがとうございました。
明石医療センター薬剤科の寺沢匡史先生によるセミナー「効率の良い病棟業務を行うために」では、
薬剤師の人員不足を背景とした業務効率化をテーマにした講演が行われました。
当日の模様をダイジェストとしてまとめた動画を確認できます。
明石医療センターでは様々な業務を薬剤師が担っています。
そのため、薬剤師から事務員へのタスクシフトは業務負担軽減と医療従事者の働き方改革に不可欠であり、調剤室においては全自動錠剤分包機(Xana-UF)や錠剤一包化鑑査支援システム(MDM)など、一包化ソリューションの導入をすることで、事務員への業務委託が可能になり、薬剤師は専門業務に集中できるようになります。
会場の様子
業務改善は、現状分析から始め、伝統に囚われず、身近な範囲から取り組むことが推奨されました。
注射薬払い出しシステム(UNIPUL5000)のような最新機器の導入も有効ですが、事前に実物を見て、各施設に見合った運用を検討すること。各病院の状況に合わせた柔軟な業務改善が重要であると結論付けられました。
社会医療法人 愛仁会 本部 部長 西川 直樹 先生
病棟業務(薬剤管理指導)の情報収集では、電子カルテの画面印刷を活用し、不足部分のみをメモすることで時間短縮を可能にします。
記録は「簡潔で伝わる」ことを重視し、まずは悩まず「書く」こと。特にアセスメントで薬剤師の考えを他職種に伝えることが重要です。
アセスメントでは薬剤師の考えを明確に記述します。自信がない場合は「~か」などの表現を使うと記載しやすく、問題がない場合も「何が」問題ないのかを明記することが重要です。アセスメントを伝える(情報提供する)ことでよりよい薬物治療に貢献することができます。
明石医療センター 薬剤科 科長 寺沢 匡史 先生
『シンプルでわかりやすい薬歴・指導記録の書き方』
明石医療センター 薬剤科 寺沢匡史先生 編著
定価 3,520円(本体 3,200円 +税10%)
B5判 262頁
2023年2月 発行
ISBN 978-4-525-70662-3
寺沢先生の著書『シンプルでわかりやすい薬歴・指導記録の書き方』も参考に、日々の業務改善に取り組んでいただければ幸いです。
詳細はこちらからご覧ください。